夏の思い出
若い時に意味無く浮かれていた夏
そしてしょっぱい思い出に溢れた夏
僕の夏休み①
海で溺れる。
Fineというサーファー雑誌が売れに売れた空前のサーファーブームに乗っかり、周りがサーフィンを始めたのはいいものの、実はそんなに泳げない僕。イキって海へ行くも開始5分で溺れる。そして全く知らない近くのサーファーに『キミ大丈夫?』と助けられる。無事浜辺に生還しその後は半日以上一人で貝殻を拾ってみんなの帰りを待つ。勿論女子が通れば海を眺め『この波じゃまだだな』と独り言をつぶやきサーフィン出来る風を演じ通り過ぎるとまた貝殻を集める。それ以来友達から買ったボードはどこかに眠っている。
僕の夏休み②
祭りで殴られる。
10代の頃、今とは違い冒険をしてしまうお年頃。地元の夏祭りに繰り出し、調子に乗って騒いでしまう。案の定先輩に捕まり意味も無く殴られる。そうなるの分かっているのに行っちゃう、やっちゃうのは若さですね。生まれて初めて人間に殴られて体が宙に浮く、そして見ていた友人からも初めて人間が飛んだのを見たと伝説になっている。それ以来夏祭りにはヘルメットを被って行っている。
僕の夏休み③
食中毒になる。
回らないお寿司屋に初めて行き貝で中る!おそらく赤貝だと思うが、高熱と垂れ流す事丸3日。誰とも話せず、水しか口に出来ず、その水も色々な所から出てしまう。救急車を呼ぼうと何度も119を押しては消してを繰り返す。汗まみれでもがき苦しみ生死を彷徨ったあの夏の日。あれ以来、生の貝は何も口にしていない。
夏ってしょっぱいんじゃなくてとって苦いんですね
夏が最も似合わない小林でした。